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出版社:みすず書房
出版日:2021年05月19日頃
ISBN10:4622089998
ISBN13:9784622089995
販売価格:3,960円
2021年ライオネル・ゲルバー賞受賞
「貿易戦争は国家間の対立として表現されることが多いが、そうではない。これは主に、銀行や金融資産の所有者と一般世帯の対立、すなわち超富裕層とその他大勢の対立である」(まとめ)
今日の米中2国間に見られるような対立は、じつは各国の労働者・退職者を犠牲にした数十年来の富裕層優遇策に起因しているーー。貿易黒字国である中国やドイツの国内所得の不均衡がアメリカの巨額な貿易赤字を生み、衝突へと至る構造をあざやかに解明、解決のための道筋を示す。国内の格差が民主主義を毀損し、グローバル経済の繁栄や国際平和をも脅かすメカニズムは、日本にも重大な問いを突きつけている。
中国経済に精通した北京大学ビジネススクール教授と投資金融専門紙「バロンズ」経済論説員が贈る、「グローバル経済にかかわるすべての人が読むべき本」(ダニ・ロドリック)。
解説・青山直篤
謝辞
はじめに
第1章 アダム・スミスからティム・クックへーーグローバル貿易の変容
第2章 国際金融の発達
第3章 貯蓄、投資、不均衡
第4章 天安門から一帯一路へーー中国の黒字を理解する
第5章 壁の崩壊と黒いゼロ(シュバルツェ・ヌル)--ドイツの黒字を理解する
第6章 アメリカ例外主義ーー法外な負担と執拗な赤字
まとめーー貿易戦争の終わり、階級闘争の終わり
解説 「貿易戦争」の核心 青山直篤
原注
人名索引
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