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漁業と国境

出版社:みすず書房
出版日:2020年01月14日頃
ISBN10:4622088703
ISBN13:9784622088707
販売価格:3,960円
北方水域、日本海、東シナ海、南洋──日本とロシア・中国・韓国・北朝鮮・台湾などの国境水域と島々では、漁船の不法侵入や不法操業が収まらない。国連海洋法条約や二国間の漁業協定は締結されていても、海の国境線に関する合意は存在していないのだ。 線を引くことも壁を立てることもできない海を舞台とする漁業は、繰り返される紛争と交渉で成り立ってきた。日本は領土問題では一歩も引けないが、国際関係の維持も優先せねばならず、漁業外交では不利な譲歩が続く。主権の及ぶ近海でさえ他国の漁船が許可なしに操業している。 海は、かつては軍事、そして今も資源と領土ナショナリズムの最前線である。漁民は、戦前は植民地拡大の尖兵となり、戦時中は船とともに徴用され、戦後の食糧難の時期にはたんぱく源の供給を担った。外貨獲得・高度経済成長を支えたのも、世界の海に出漁した遠洋漁船であった。しかし現在は漁業人口・漁船数・漁獲量の減少が止まらず、労働力を外国人船員に依存する。国境水域での漁業は補助金なしには立ちいかない。 本書は国際漁業関係史をふまえ、日本周辺水域の「海の縄張り」争いの政治・経済的な原理を明らかにする。領土問題が固定化して動かない現実のなかで、現場からの知見に立ち、漁業の未来への抜け道を示す。 序 第一章 外洋漁業の近現代史 1 外国漁船の到来と水産政策の始まり 2 日露戦争による漁業権益の拡大 3 膨張する日本漁業と敗戦による崩壊 4 マッカーサー・ライン──戦後ただちに封じ込められた日本漁業 5 海洋分割の時代 第二章 北方水域──各国混戦の北太平洋漁場とロシアが重点化する北方領土 1 北方水域の覇権漁業国はどこか 2 「北方領土」の日本人漁業とロシアの開発 3 縮小する日本漁業 第三章 日本海──竹島=独島と日・韓国・北朝鮮の攻防 1 日本海水域の国際漁業紛争 2 国連海洋法条約批准後の日本海 3 カニ産業──境港市と韓国・北朝鮮 第四章 東シナ海──失われた日本漁業の独擅場と尖閣諸島問題 1 漁業交渉にみる日中の攻防 2 高まる台湾の存在感 3 軍事化する南シナ海 第五章 南洋──アメリカの海は「中国の海」になるのか 1 日本漁業の足跡 2 カツオ・マグロ資源の世界的な争奪戦 終章 領土問題が固定化するなかで 1 領土と資源ナショナリズム 2 「漁民」に残された未来への抜け道 おわりに 主要参考文献
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