出版社:ポプラ社
出版日:2017年03月03日頃
ISBN10:4591154092
ISBN13:9784591154090
販売価格:682円
シリーズ累計40万部の
「サブカル伝説の書」にして、
人気イラストレーター五月女ケイ子の
デビュー作が、発売16年目に
して初の文庫化!
「だらしなさ」「女々しさ」「日本人っぽさ」…
程度を示す尺度がむずかしい
31の事象に「単位」をつけて、
イラストで解説していきます。
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(前書きより)
新しい単位を作る……この企画の元になったのは、
随分前にチェーンメールとして話題を呼んだ
「痛みを表す単位 hanage」です。
鼻毛を一本抜いた痛さを基本単位とするというもの。
確かに痛みを表す単位があったら非常に便利。
だったら痛み以外にももっといろいろなものに
単位があったっていいじゃないか!
そんな思いから「世界単位認定協会」は発足しました。
では、いかにしてこれらの単位は生み出されたのでしょうか。
まず、単位が必要だと思われる項目を列挙し、
その数は436にものぼりました。
その中には「やさしさ」「怖さ」「もどかした」といった
本書にも登場するようなものから、
「フェレットっぽさ」「独身貴族らしさ」など
ちょっとどうかと思われるものも多数含まれていました。
結局、採用されたのはご覧のように汎用性の高い項目ばかりでした。
項目が決まれば、続いての作業は単位名とその定義の決定です。
基準となる単位があまり大きくてはいけません。
ほとんどを小数点以下で表さなくてはいけない……
それは単位として何だかなあといった感じです。
この作業は12000Yg(ユギリ)の面倒くささでした。
しかし、それを543Ah(ア〜ハン)のプロっぽさで乗り切り、
新たな単位が生み出されていったのです。
本書は実用書です。
本来ならば「冠婚葬祭入門」や「正しいハムスターの飼い方」といった本と
並べていただきたいところです。
ですから、読みものとして愉しんでいただくだけれはなく、
本書に登場する単位を覚えて、
「今日のドラマ、792Mr(マロン)だったね」だとか
「チャックが開いてるのに気づかなくて、13mc(ムギチャ)だったよ」といった具合に、
実際に生活の場で使っていただけることを願って止みません。
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