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出版社:法政大学出版局
出版日:2020年05月09日頃
ISBN10:4588218417
ISBN13:9784588218415
販売価格:3,520円
古代の祭祀、中世寺院における修行、近世の都市文化、近代の学校教育における修身など、それぞれの時代に掃除はどのような意味をもっていたか。掃除の歴史を道具と精神性の視点から概観するとともに、時代を超えて用いられてきた箒(ほうき)の名称と分類、素材や産地・製法を精査し、仕事、芸道、習俗の側面から日本人の暮らしとの関わりを明らかにする。
はじめに
第一章 掃除道具の歴史 小泉和子
1 古代 棒ぞうきんの時代
1 棒ぞうきんと羽箒
2 箒と塵取り
3 宮中の掃除
2 中世 掃除は修行
1 永平寺の掃除
2 延暦寺の「掃除地獄」
3 インドから中国に
4 禅宗と掃除
5 侘数寄と掃除
3 近世 ひろがる掃除
1 浄巾から雑巾へ
2 箒・塵取り・はたき
3 年中行事と掃除
4 掃除と躾
5 町の掃除
6 道筋の馳走
4 近代 衛生と掃除
1 学校の掃除I 明治から昭和戦前
2 学校の掃除II 第二次大戦後
3 掃除は修身
4 新しい掃除道具
5 現代 掃除道具の革命的変化
1 電気掃除機
2 化学ぞうきん
3 掃除は嫌いな家事の第一位
4 掃除の現状
第二章 箒(ほうき) 渡辺由美子
はじめに
1 箒の名称と分類
1 各部の名称
2 形態による分類
3 素材による分類
4 用途による分類
2 箒の素材
1 目利箒
2 竹 箒
3 高野箒
4 藁 箒
5 草 箒
6 棕櫚箒
7 蜀黍箒
3 暮らしの中の箒
1 仕事の箒
2 芸道の箒
3 箒と習俗
参考文献
あとがき
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