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出版社:法政大学出版局
出版日:2025年01月27日頃
ISBN10:4588130447
ISBN13:9784588130441
販売価格:2,970円
情報通信技術や人工知能、生殖医療、そして核エネルギーなどの高度でブラックボックス的なテクノロジーが私たちの日常生活のみならず、政治環境まで変容させ管理するようになった現代。20世紀から今日まで、科学と技術の発展は私たちにどのような抑圧や悪を、あるいは解放や幸福をもたらしてきたか。アーレントの科学技術論を縦軸に、各個別分野の探究を横軸に、14人の執筆者が現代の問題に迫る。
はじめに 【木村史人】
第1部 理論編 【introduction 橋爪大輝】
1 アーレントのテクノロジー論 【三浦隆宏】
2 科学技術は「人間」を変容させるか──全体主義と「人間の条件」 【渡名喜庸哲】
3 デジタル時代における「我が手の仕事」再考──触知可能な物と人間の関係 【北野亮太郎】
4 手許にないものとしてのテクノロジー 【木村史人】
《コラム》アーレントと現代日本の原発問題 【宮永三亜】
第2部 応用編 【introduction:木村史人】
5 ポスト・ヒューマニズム時代のアーレント 【百木 漠】
6 科学技術をめぐる市民参加の公共性──アーレントにおける地球疎外論を手がかりに 【戸谷洋志】
7 中絶規制の根拠に関する批判的考察──人間の生の始まりとアーレントの出生性 【奥井 剛】
8 アーレント思想と生殖医療の交錯点──新型出生前診断と優生思想 【大形 綾】
9 アーレントにおける農業技術への問い 【齋藤宜之】
第3部 シンポジウム「テクノロジーは私たちを幸福にするのか」 【introduction:渡名喜庸哲】
10 超スマート社会における人間の幸福──アーレントの思想を手がかりに 【戸谷洋志】
11 スマートな徳──技術と内省について 【堀内進之介】
12 スマートさは「悪の凡庸さ」をもたらすのか 【河合恭平】
13 スマート社会と技術の創造性──技術のスマートさとガジェット性 【村田純一】
おわりに 【橋爪大輝】
事項索引
人名索引
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