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出版社:法政大学出版局
出版日:2014年10月09日頃
ISBN10:4588099914
ISBN13:9784588099915
販売価格:6,380円
生命存在に目的はあるのか? 不死なる魂は存在するのか? 太古の有機体生命の発生から、反省的知性を獲得した人類の時代まで、自然史における生命の意味とは? 20世紀という大量殺戮の時代を生き延びたユダヤ人哲学者が、西欧近代をつくりあげた数学的・機械論的世界観、進化論、実存思想などの現代哲学総体から生物の自由の基礎を捉えなおす。今日の倫理学の根拠を問うた名著、待望の完訳。
まえがき
緒 論 生命の哲学の主題について
第一章 存在についての理論における生命と身体
の問題
第二章 知覚、因果性、目的論
第三章 ダーウィニズムの哲学的側面
補遺 生命の理論に対するデカルト主義の意義
第四章 調和、均衡、生成──体系概念およびそ
れを生命存在へ適用することについて
第五章 神は数学者か?──物質交代の意味につ
いて
補遺1 自然を解釈する際、数学はギリシアで
どう用いられたか
補遺2 ホワイトヘッドの有機体の哲学に対す
る注釈
第六章 運動と感情──動物の魂について
第七章 サイバネティクスと目的──一つの批判
補遺 唯物論、決定論、精神
第八章 視覚の高貴さ──感覚の現象学の試み
補遺 視覚と運動
第九章 ホモ・ピクトル、あるいは像を描く自由
について
補遺 真理経験の起源について
移行部 有機体の哲学から人間の哲学へ
第十章 理論の実践的使用について
第十一章 グノーシス主義、実存主義、ニヒリズ
ム
第十二章 不死性とこんにちの実存
エピローグ 自然と倫理
原 注
初出一覧
解説 『生命の哲学──有機体と自由』について(吉本陵)
訳者あとがき(細見和之)
人名索引
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