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出版社:法政大学出版局
出版日:2011年09月02日頃
ISBN10:4588023012
ISBN13:9784588023019
販売価格:2,750円
単純でありながら人をひきつける子どもたちの絵は、何を反映しているのか。それは、彼らの情緒やパーソナリティの指標となるのだろうか。本書は、描画とは何か、子どもたちはなぜ描くのかをさぐり、描画過程の役割と、その作品にあたえる影響の重要性、子どもたちが描画のなかに提示するゆたかな情報に着目して、児童画研究の将来を展望した描画心理学入門。
まえがき
謝辞
序章
図版
第1章 歴史と理論的概観
発達的アプローチ
臨床ー投影的アプローチ
芸術的アプローチ
プロセスアプローチ
まとめ
第2章 子どもの描画の特徴
発達段階の区分
まとめ
第3章 描画とは何か
シンボとしての絵
絵画の知覚理論
まとめ
第4章 なぜ子どもは描画するのか?
発達的アプローチ
臨床ー投影的アプローチ
芸術的アプローチ
社会的影響
まとめ
第5章 描画過程とその効果
構成様式
図画の語彙
形と線を組み合わせる
図式
配列の手がかり
まとめ
第6章 描画のなかに提示されているのはどんな情報か?
象徴的な描画
対象中心の情報
3次元の物を描く
配置ー特定情報
見えー特定情報
物と物の大きさの見積り
結論
まとめ
第7章 描画の感情表現の側面
子どもの描画の投影法的解釈
子どもの描画における情緒的な指標
情緒的に意味のある題材の描写
芸術療法
まとめ
第8章 特異な描画発達
描画以外の面ではふつうの子どもたちが示す描画の才能の発達
描画の才能に恵まれた自閉症の芸術家
他の子どもたちとの比較
自閉症の芸術家たちの描画能力についての説明
まとめ
第9章 芸術としての子どもの描画
子どもたちは芸術的な特性を備えた絵が描けるか?
子どもは描画の芸術的特性を知覚することができるか?
子どもたちの芸術に対する理解
美術教育
まとめ
第10章 結論と将来の方向
情緒の表現
描画と初期の書字行動
描画と思考
結語
訳注
監訳者あとがき
参考文献
索引
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