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出版社:法政大学出版局
出版日:2019年10月26日頃
ISBN10:4588011049
ISBN13:9784588011047
販売価格:5,280円
ローゼンツヴァイクが主著『救済の星』刊行後に執筆した主要なテキストを中心に収録するアンソロジー。主著において伝統的なモノローグの思考を斥け、対話の思考を構想した彼は、ユダヤ人教育機関である自由ユダヤ学舎を創設、旧約聖書のドイツ語新訳に着手するなど、その〈新しい思考〉の実践を続けた。難病に冒されながらもユダヤ思想を根源的に問い直しつづけた哲学者の晩年の到達点を示す。
第I部 『救済の星』について
1 新しい思考──『救済の星』についてのいくつかの補足的な覚書
2 『救済の星』の「原細胞」
第II部 自由ユダヤ学舎と教育について
3 ユダヤ的思考への手引き
4 信仰と知識
5 神についての学
6 人間についての学
7 世界についての学
8 自由ユダヤ学舎──『学報』のための序文
9 教育ときりのなさ(『コヘレトの言葉』第一二章一二節)──現在のユダヤ人教育問題、とくに民衆大学問題についての願い
10 新しい学び
11 国家におけるユダヤ人
第III部 翻訳について
12 新ヘブライ語?──スピノザ『エチカ』の翻訳にさいして
13 文字と言葉──新たな聖書翻訳のために
14 『イェフダ・ハレヴィ』のあとがき
15 聖書とルター
16 「永遠なる者」──メンデルスゾーンと神の名前
第IV部 人について
17 ヘルマン・コーヘンの遺作
18 護教論的な思考──ブロートとベックについての所見
19 マルティン・ブーバーの博士論文のある箇所について
20 入れ替えられた前線
編訳者あとがき
人名索引
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