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出版社:法政大学出版局
出版日:2017年06月12日頃
ISBN10:458801059X
ISBN13:9784588010590
販売価格:4,400円
『哲学者たちの死に方』のサイモン・クリッチリー。そして、ハンナ・アーレントに見出され、ハイデガー研究に重大な影響を残しつつ早逝したライナー・シュールマン。アメリカのニュースクール・フォー・リサーチで教鞭をとった二人による珠玉の講義がここに再現される。20世紀を代表する哲学書でありながら、難解をもって知られる書物の最重要論点をコンパクトに提示し、来たるべき読解の基礎を築く待望の一冊!
まえがき スティーヴン・レヴィン
略記一覧
訳語対照表
第1部 初心者のためのハイデガー サイモン・クリッチリー
はじめに
1 ハイデガーの二重の身振り
2 志向性
3 カテゴリー的直観
4 現象学的アプリオリ
5 更新としての現象学
6 トートロジーとしての現象学
7 頽落の可能性
8 自然的態度の変容ーー人格主義的心理学から現存在分析論へ
9 現象学することーー科学主義でも蒙昧主義でもなく
結 論
第2部 ハイデガーの『存在と時間』 ライナー・シュールマン
第一節 導 入ーー『存在と時間』を位置づける
第二節 反復にとって範例的な存在者としての現存在
第三節 存在の理解の一般的な構造
第四節 存在理解の存在者的な様態化
第3部 根源的な非本来性 サイモン・クリッチリー
─ハイデガーの『存在と時間』について─
1 『存在と時間』の根本経験を理解するための手がかり
2 謎めいたアプリオリ
3 謎めいたアプリオリは『存在と時間』の根本経験をいかに変えるか
4 本来性における英雄的なものに抗してーー回避、事実性、これなること
5 死ーー有限性の関係的な性格
6 良 心ーー自己を解きほぐす
7 時間性ーー過去の優位
結 論
訳者あとがき
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