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出版社:勉誠出版
出版日:2021年08月31日頃
ISBN10:4585320016
ISBN13:9784585320012
販売価格:4,180円
中国や日本、東南アジアなどとの海を越えた交流により独自の文化を築いた琉球王国。
首里城は、その政治・外交の中心を担い、琉球王国の文化の豊穣さを体現する一大建造物である。
数度の火災、琉球処分や沖縄戦等、歴史の荒波のなかでその大部分を損壊することとなったが、数多の人びとの尽力により、首里城復元事業が推進され、2000年には世界遺産として登録されることとなった。
しかし、2019年(令和元年)10月31日未明、首里城を火災がおそい、正殿と北殿、南殿が全焼し、その再建・復元は喫緊の課題として、現在検討が進められている。
失われた首里城を取り戻すために、いま、必要な知識は何か。
考古学・歴史学・建築学・文学等、諸分野の第一人者を集結、首里城の歴史と文化を解き明かし、再建に向けた礎を提示する画期的な書。
はじめに 島村幸一
[総論]首里城を創るー正殿を中心に 高良倉吉
考古学から
首里城の原点についての一考察ーグスク時代の遺跡で見られる隔離空間を再考する
山本正昭
出土陶磁器から見た首里グスク 瀬戸哲也
[コラム]トカラ、三島の城郭遺跡 伊藤慎二
[コラム]宮古・八重山地域のグスク時代石積み遺構について 久貝弥嗣
歴史学から
古琉球期における首里城の様相と変遷 上里隆史
[コラム]絵図から見た首里城 外間政明
近世琉球期の首里城ー儀礼空間としての首里城 麻生伸一
[コラム]首里城で働く人々-庖丁人と琉球の料理について 山田浩世
近代の首里城 喜納大作
文学・芸能から
祭場としての首里グスク 島村幸一
芸能の舞台としての首里城 茂木仁史
漢詩に詠まれた首里城 高津孝
[コラム]首里グスクの御内原 島村幸一
散文に描かれた首里グスク 仲程昌徳
短歌のなかの首里城 屋良健一郎
建築学・工芸から
中華礼制蕃国礼執行装置としての首里城 伊従勉
首里グスクの「異産至宝」 上江洲安亨
首里グスクを中心とした衣文化ー三山時代から近世琉球国後期頃まで 久貝典子
首里城を知るための〈入門〉10冊 輝広志
編集後記 島村幸一
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