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出版社:勉誠出版
出版日:2018年06月30日頃
ISBN10:4585222111
ISBN13:9784585222118
販売価格:5,060円
二つの世界大戦から、インド独立運動、朝鮮戦争、ベトナム戦争、沖縄返還など、アジア激動の20世紀を捉え直す。
作家や知識人が残した言葉から、友好と対立が入り乱れる戦後の日中韓関係史を整理、戦後に忘却された東アジアの歴史を浮かびあがらせる。
ナショナリズムとグローバリズムという二つの普遍主義を問い直し、政治的対立を超えた、これからの連帯の可能性を探る。
序言 東アジアのコモンとは何か 岩崎稔
1 戦争からコモンを考える
1.東アジアにおける「コモン」(共同性)とは、なにか?-現代日本の「民主」と「主権」 小森陽一
2.二十世紀中国史という視野における朝鮮戦争 汪暉(翻訳:倉重拓)
3.グローバリズムと漢字文化圏をめぐる文化政治ー「ベトナム戦争」×「日韓国交正常化」という記憶装置から 高榮蘭
4.沖縄から開くアジア像ー崎山多美の文学から 渡邊英理
2 アジアを渡る
5.章炳麟の「自主」に基づくアジア連帯の思想ー日本の初期社会主義運動、日英同盟、印度独立運動との関連 林少陽
6.戦前・戦中の日本の「中国」および「東洋」に関する知識生産ー橘樸を中心に 趙京華(翻訳:松原理佳)
7.日本の新感覚派文学の植民地都市での転向ー横光利一の『上海』をめぐって 王中忱(翻訳:包宝海、渡邊英理)
8.経験と希望ー作家・林京子の半生を通して見た核とアジア 島村輝
3 日中の想像力(イマジネーション)
9.根拠地哲学と歴史構造意識ー竹内好の毛沢東論 孫歌(翻訳:李仁正、島村輝)
10.東アジアの終わらない戦争ー堀田善衞の中国観 竹内栄美子
11.友好の井戸を掘るー辻井喬のしごと 成田龍一
あとがき 林少陽
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