古代の日本列島と東アジア

五世紀から十世紀におよぶ東アジア諸国、諸地域との関係性を、史料の博捜・吟味により描き出した論考十四篇を収載。 序　言 鈴木靖民 1　倭国と東アジア外交 　1　五世紀の日韓関係ー倭の五王と高句麗・百済ー 　2　『日本書紀』隋使裴世清の朝見記事について 2　古代の日本と新羅・渤海 　3　日本・渤海間の名分関係ー舅甥問題を中心にー 　4　八・九世紀の日羅関係 　5　九世紀の日本・唐・新羅三国間貿易について 3　内憂と外患ー貞観期の災害・海賊ー 　6　円仁と張宝高ー入唐日本人と新羅人ー 　7　大宰府鴻臚館と張宝高時代を中心とする日本・新羅関係 　8　貞観十一年の震災と外寇 　9　貞観十一年の天災と外寇 　10　東アジア史からみた鞠智城 4　古代国家の変転と残像 　11　『金液還丹百問訣』にみえる渤海商人李光玄についてー日本渡航問題を中心にー 　12　『日本書紀』金春秋来日記事について 　13　藤原定家書写『長秋記』紙背文書「高麗渤海関係某書状」について 　14　東アジアの変動と日本外交 略年譜・著作目録 第一巻初出一覧 索　引