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出版社:勉誠出版
出版日:2016年09月30日頃
ISBN10:4585221573
ISBN13:9784585221579
販売価格:4,180円
19世紀中盤以降、西洋の影響を強く受けながら近代国家形成を目指していった日本。
しかし、その展開においては、近隣諸国との歴史的・地域的関係性もまた、大きな条件として存在していたー。
複雑化する国際環境のなかで、「アジア」なるものの一角に位置した日本は、この地域をどのように捉え、なにを企図していったのか。
仏・日・米・豪の研究者による多面的な考察から、戦前期の日本におけるアジア認識を探り、日本とアジアの歴史理解への基盤を提示する。
巻頭言 三谷博
序 クロード・アモン
1 「アジア」概念の再発明ー地理学から地政学へ 三谷博
2 初期アジア主義と中江兆民ー日本の文明開化、ヨーロッパとアジアの創造 エディ・デュフルモン
3 アジア主義と国益ー明治期の内田良平を例として グレゴワル・サストル
4 移動ー1884年の太平洋周辺における様々な出来事 ステファン・タナカ
5 朝鮮と明治期日本のノスタルジア リオネル・バビッチ
6 台湾から満州国へ、中国における大倉組の市場開拓 クロード・アモン
7 岡倉天心の地政学的直観 浅利誠
8 今泉雄作の図案法と岡倉天心の泰西美術史 廣瀬緑
9 江藤新平における「人民の権利の保護」-その法政治思想的連関 ベルランゲ河野紀子
10 花柳病男子の結婚制限と法律婚にみる戸籍の法的役割ー新婦人協会と穂積重遠を中心に 小沼イザベル
11 ジャン・レイーあるフランス人政治学者の見た日本の植民地主義と東アジア・太平洋戦争 アルノ・ナンタ
結びにかえて 廣瀬緑
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