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出版社:勉誠出版
出版日:2018年09月14日頃
ISBN10:4585210466
ISBN13:9784585210467
販売価格:7,700円
聖徳太子は、中国の南岳衡山から、前世所持の『法華経』を持ち帰らせた。
ところがそれは弟子の経であったため、夢殿に入定した太子は、自ら青龍車に乗って、衡山まで天翔けたー。
この衡山は、かつて達摩と慧思が対面した地であり、その慧思は聖徳太子に転生し、片岡山で達摩の化身の飢人と対面したー。
日本における聖徳太子伝の核心をなす、南岳衡山をめぐる太子伝説話を出発点とし、文献・儀礼・聖遺物・絵画など各方面から、古代・中世の聖徳太子信仰の諸相を描きだす。
口絵 本證寺本・杭全神社本『聖徳太子絵伝』全幅
序言 吉原浩人
第一部 南岳衡山と聖徳太子信仰
聖徳太子恵思転生伝承の展開ー衡山取経説話のテクスト諸位相 阿部泰郎
南岳衡山における転生言説の展開ー聖徳太子伝・絵伝にみる慧思三生・七生説と達摩東漸譚 吉原浩人
第二部 古代の聖徳太子信仰
『日本書紀』「推古天皇紀」に見える外交文書 高松寿夫
『日本霊異記』における聖徳太子 河野貴美子
『聖徳太子伝暦』における漢語表現 崔鵬偉
『扶桑略記』のなかの聖徳太子ー恵思転生説を中心として 三好俊徳
聖徳太子をめぐる聖遺物と転生言説との相関 近本謙介
第三部 中世の聖徳太子信仰
聖徳太子を祀る儀礼空間ー中世法隆寺を中心として 郭佳寧
慶政と聖徳太子信仰ー嘉禎四年前後以降 牧野和夫
「瑞渓周鳳と『聖徳太子伝暦』-『善隣国宝記』と『臥雲日件録抜尤』をめぐって 田村航
『真宗曼荼羅』に図像化された聖徳太子信仰ーいわゆる『光明本尊』妙源寺本の構造的解釈 安藤章仁
附録
絵解き台本:聖徳太子前生譚ー太子衡山へ翔ぶ 郭佳寧
絵解き台本:聖徳太子的前生今生之衡山取経 郭佳寧
「聖徳太子信仰・聖徳太子伝基本研究図書目録 吉原浩人
跋文ー衡山シンポジウム開催の経緯など 阿部泰郎
跋文ー南岳衡山で聖徳太子絵伝を絵解く 吉原浩人
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