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出版社:白水社
出版日:2019年10月31日頃
ISBN10:4560097275
ISBN13:9784560097274
販売価格:7,480円
シリーズ完結、通史の決定版!
本書は、欧州20世紀史の前半を概説したカーショー『地獄の淵から ヨーロッパ史1914-1949』の続巻である。19世紀史を俯瞰したエヴァンズ『力の追求 ヨーロッパ史1815-1914 上・下』と合わせ、「シリーズ 近現代ヨーロッパ200年史」(全4巻)の最終巻にあたる。第二次大戦後の東西両ドイツ国家の成立と北大西洋条約機構(NATO)発足を経て、冷戦構造が固定化する1950年からごく最近の2017年まで、欧州のほぼ70年間の紆余曲折を多面的に描き出している。
本書は二つの不安の時代相ーー一つは冷戦と東西大陸分断、もう一つは冷戦後のグローバル化で進行する格差や貧困の拡大、大規模な人口移動(移民)とアイデンティティ危機として現れる不安が、大きな山をなす。時代を画する転換点として四つの象徴的な年ーー1973年(石油ショック)、1989年(東欧革命、ベルリンの壁崩壊)、2001年(9.11)、2008年(リーマンショックと世界金融危機)を挙げている。政治・社会・経済・文化の構造変化を、最新研究を踏まえ、平易な筆致で詳解する。
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