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出版社:日本評論社
出版日:2022年11月14日頃
ISBN10:4535985189
ISBN13:9784535985186
販売価格:3,630円
脳科学は近年飛躍的な発展をとげ、その守備範囲は精神医学にも及んでいる。しかしながら、脳科学には探索と解析になじむ領域と、そうではない領域がある。そうした中、生物学的精神医学、精神病理学、医療人類学等、さまざまな分野の研究者が、「統合失調症という問い」に取り組んでいる。疾患概念が誕生して以来100年を超えて問われ続けている「統合失調症」という病をめぐる論考集。
第1章 「統合失調症という問い」とはどういう問いか…村井俊哉
第2章 「統合失調症という問い」に生物学が答えようとしたこと…糸川昌成
第3章 文化と統合失調症ー医療人類学的視点…北中淳子
第4章 精神病理学はどのように統合失調症を捉えそこなってきたか…深尾憲二朗
第5章 このままじゃいけない統合失調症概念ー精神障害の具象化問題をめぐる
ド ン・キホーテとサンチョ・パンサ…大前 晋
第6章 統合失調症の責任能力についてー「純粋精神医学」の立場から…古茶大樹
第7章 統合失調症再考ージャネの「社会的感情論」を手がかりに…江口重幸
第8章 一続きの「私」-ある種の統合失調症的体験においてそれはどこで断片
化するのか…兼本浩祐
第9章 計算論的精神医学の視点からみた統合失調症…山下祐一
第10章 反精神医学からスキゾ分析へー統合失調症と自然環境問題のあいだ…村澤
真保呂
座談会 統合失調症をみるということ…古茶大樹・糸川昌成・村井俊哉
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