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出版社:日本評論社
出版日:2019年11月20日頃
ISBN10:4535984883
ISBN13:9784535984882
販売価格:4,730円
2015年より公的な医療事故調査制度が始まったが、医療側の事故報告(調査)を回避しがちな心性にはまだまだ根強いものがある。
2016年に提出された「群馬大学医学部附属病院医療事故調査委員会報告書」は、医療事故調査の主たる目的はあくまで事故の原因究明・防止対策にあるとし、背景となる医療システムの問題点をえぐり出すことで、今後の事故調査のモデルケースとして高い評価を得た。
本書の編著者・著者は全員、群大病院医療事故調査委員会のメンバーである。
患者安全のために医療人(機関)、報道するマスコミはどうあるべきか、座談会や論考を通じて医療者・患者家族・マスコミそれぞれの立場から、風通しのよい医療安全システム体制への変革をつよく訴えかける。
はじめに 上田裕一
第1部 医療事故調査委員会の役割
医療事故にどう対処してきたか
--医療事故調査の歴史的な動向から観た群大病院事件 上田裕一
群馬大学病院事故が外科診療になげかけた10の課題 長尾能雅
[座談会]医療事故に向き合う患者安全のシステムづくり
上田裕一/甲斐由紀子/勝村久司/神谷惠子/隈本邦彦/長尾能雅
群大病院医療事故調査の三つの意義 神谷惠子
第2部 「患者参加型医療」への提言
「患者参加型医療」実践のための具体的対策
--「患者への思い」を伝達することの大切さ 甲斐由紀子
私が群大病院に「患者参加型医療」を求めた理由 勝村久司
患者安全におけるメディアの役割 隈本邦彦
第3部 医療の質向上と安全への指針
患者安全の未来予想ーー「遅延型アレルギー」への処方箋 長尾能雅
参考資料:群馬大学医学部附属病院医療事故調査報告書
(表紙・目次・QRコード)
おわりに 神谷惠子
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