魂の声

著者は、詩を始めとする文学の真の理解者ゆえに誰にでもわかりやすい、大家にしかなし得ない、かみ砕いた語り口で詩の本質を解釈する。 英文学の泰斗にして評論家としても著名な2氏が次のように語る。 脳に詩のスイッチが入る　誕生の喜びから生のほとばしり 老い　死まで　等身大の詩の世界へ導く　著者の愛した詩人たちの声が詰まった一冊　（東京大学教授　阿部公彦） 詩の心を読み、魂の声を聞くーそういう読み方は「古臭い」どころか、いよいよこれから始まるのだ、とこの本を読んでいると思えてきて、嬉しくなる。（翻訳家　柴田元幸） 序 1 最初の声 ＜b＞William Blake＜/b＞ 　Infant Joy（赤ん坊のよろこび）Infant Sorrow（赤ん坊のかなしみ） 2 元気の声 ＜b＞Walt Whitman＜/b＞ Stating from Paumanok（§2）　ポーマノクから出発して（第2節） Song of Myself（1,24）　　　　わたし自身の歌（第24節、抜粋） 3「斜め」の声 ＜b＞Emily Dickinson＜/b＞ ''I'm Nobody! Who are you?" 　 わたしは誰でもない人！あなたは誰？ "Tell all the truth but tell it slant-“　真実をそっくり語りなさい、しかし斜めに語りなさいーー ”To fight aloud is very brave-"　　 成功をもっとも心地よく思うのは