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出版社:玉川大学出版部
出版日:2020年05月21日頃
ISBN10:4472182076
ISBN13:9784472182075
販売価格:2,640円
人文学研究を環境に視点をおいて再編しようとする「環境人文学」を柱に、フィールドワークとはかかわりがないように思える文学研究を8人の研究者が語る。エコクリティシズム、風景、旅、動物、災害文学、石牟礼道子『苦海浄土』などをキーワードに、フィールドワークによって文学を読み解き、時代の問題を浮き彫りにしてゆく。
【1部 対談】
『環境人文学』とは」地域の内発的発展から創造都市へ(野田研一・赤坂憲雄)
【2部】
エコクリティシズムの舞踏 環境文学というフィールドで(結城正美)
アウシュヴィッツのあとに『ニッポニアニッポン』を読むこと 欧州から佐渡島にいたる文学と動物のフィールドワーク(波戸岡景太)
【3部】
凡庸なる風景 反トポス的なフィールドワークのために(小谷一明)
生ある未来に向け、パースペクティヴを往還せよ(奥野克巳)
交感論の展開と現在の視座 『他者』と『近代』へのまなざし(山田悠介)
被爆体験の継承のかたち カズオ・イシグロ『わたしを離さないで』を手がかりに(中川僚子)
〈災害文学史〉の構築をめざして 〈環境文学〉論の道程(小峯和明)
あとがき(赤坂憲雄)
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