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出版社:創元社
出版日:2017年04月05日頃
ISBN10:4422116622
ISBN13:9784422116624
販売価格:3,850円
グループは、医療現場のみならず、地域保健、福祉、矯正、教育など多方面で活用されているが、その中核を担う集団精神療法となると、まだまだその実践事例は少ないのが現状である。本書は、研修・福祉・教育・医療領域での、ユニークな30の実践事例を詳細に取り上げることで、その多様な展開と自由で柔軟な臨床のあり方の中から、今後のグループの未来を探ろうとする。まさに、日本の集団精神療法の最前線を提示する。グループ臨床に関心のある方や、集団精神療法を実践してみたいと思っている人たちにとっては最良のガイドブック。
目次
第1章 総説
集団精神療法の歴史と広がり 武井麻子
集団精神療法の基本事項と実践の概要 田辺 等
第2章 研修の展開
月例グループはなぜ続くのか 藤 信子・田原明夫
トレーニンググループ 高林健示
精神科認定看護師資格取得のためのグループに関する研修 寳田 穂・夛喜田恵子
地域の中でグループを始める 樋掛忠彦
第3章 福祉領域での展開
作業所でのミーティング 橋本史人
児童養護施設における集団精神療法の実践 塩谷隼平
児童養護施設におけるプレイグループアプローチ 徳山美知代
第4章 教育領域での展開
小学校でのスクールカウンセリングに生かす集団精神療法的な視点と方法ー学校としての教育相談力が高まる土壌ー 梶本浩史
小学生・中学生のグループ 西村 馨
大学保健センターでのグループ コミュニケーショングループー学生生活に困難を持つ学生の支援ー 関 百合
第5章 精神科医療での展開
入院患者のコミュニティミーティング 岩崎壮登
精神科デイケアにおける集団精神療法の実践 高橋 馨
スモールグループーグループは自分を見つける場所ー 神宮京子・野村静香
10年を経て継続している青年期ひきこもりのグループ事例 落合尚美
アルコール依存症者の入院小グループ 大越拓郎
第6章 さまざまな医療現場での展開
総合病院におけるがん患者のサポートグループ 松向寺真彩子
緩和ケア病棟におけるグループアプローチの可能性 岡島美朗
子どもへの集団精神療法 渡部京太
第7章 コミュニティ支援の展開
大学心理相談室での一般市民向け「オープンハウス」 西村 馨・高田 毅・栗田七重
災害と支援者支援ー相互支援グループー 藤澤美穂
心理療法コミュニティ・ビルディング 橋本和典・高田 毅
産業精神保健の実践は、フィールドワークである 白波瀬丈一郎
大学における教員のサポートシステムとしてのグループ 武井麻子
おわりに 藤 信子
索引
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