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出版社:創元社
出版日:2017年12月20日頃
ISBN10:4422113100
ISBN13:9784422113104
販売価格:2,970円
人と人の“対話”はいつも、瞬間瞬間の相互作用に満ちていて、そこでは我と汝の「もの想い」がダイナミックに触れあっている。人間まるごと(言葉・気持・考えにならないものも含めて)がインターフェイスとなる「精神分析」では、いったいどのような“対話”が生じているのか? 本書ではその現場を、どこまでも「生身の体感」をもとに哲学する。また、日本古来の“無心”という側面から、あるいは“稽古”という設定から、人と人の出会いのビビッドな動感を描き出す。--精神分析家が哲学者に何を語ることが出来るか? 哲学者は精神分析の根底にいったい何を読むか?! 稀代の異種ダイアローグを目の前にして、私たちは何を考えるか……。
精神分析家:松木邦裕は
元・日本精神分析学会会長、京都大学名誉教授
哲学者:西平 直は
京都大学大学院教育学研究科教授(臨床教育学)
出 会 い -- 対話のはじまる前に
体験するひと -- はじまりの対話
自分と向きあう契機
生きている転移
クローズドな世界をたゆませる
どこまでも落ちていく
世界が解けていく
稽 古 -- 自分と向きあう契機
無ー 意識で非ー 常識なわたし
なにかが欠けているわたし
自分で自分の問題に
方法としてのわたし
ぐるっと周って日常に
自分をからかう能力
二重の見 -- 生きている転移/逆転移
ほぐさない 和らげない
悲しめるようになる
失敗に気づき 失敗を検討する
失敗の再現をとおして
自分のなかにあるものへの接近
行きつ戻りつ 深まる
無 心 -- 平等に漂う注意「もの思い」
それだけではなく
反転のダイナミズム
「即」の発想
内から生じる動き
ゆるめて 開かれて
循環・往来 -- ワーキングスルー
持ちこたえる自分を見つける
似せぬ 似得る
いったん諦める
機 -- 底つきとタイミング
突き落とされるなかで
木乃伊とりになる木乃伊たち
どこまでも落ちて
自分を生きるひと -- おしまいの対話
道をもとめて
おしまいに
お 別 れ -- 対話のおわったあとで
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