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出版社:創元社
出版日:2016年11月09日頃
ISBN10:4422113097
ISBN13:9784422113098
販売価格:2,750円
精神分析は愛の学問であり、その根底にあるのは、人間愛です。その「愛」を深く見つめるその視線の鋭さゆえに、誤解されることもありますが、精神分析は「性」の解放を主張するのではなく、「愛」を解放しようとするのです。
私たちは生きているのですから、その生を支える「愛」とその生を揺さぶる「死」を見つめる機会を持つことは、私たちの人生を新たにとらえ直す貴重な機会となるでしょう。その成果を“こころの臨床”に、日々の生活に還元すべく、本書は編まれました。
《こころの臨床セミナーBOOK》三冊目となる本書『愛と死』では、精神分析の欲動理論を検討するのではなく、日々実践している臨床での愛と死、その臨床を踏まえた愛と死を見つめていくことを試みました。それは「愛と死」という日常のものに、精神分析の視座から光を新たに当てる試みです。
講義1 愛と死について考えること (松木邦裕)
愛を語るプラクティス
愛という傷つき
語りとしての愛
知り得ない死
考えられない究極
生きたくて死ぬ
討 論
講義2 精神分析空間における愛と死 (藤山直樹)
真実への愛
愛の道は険しく…
死は迫りくる…
生きているということを受け入れる
討 論
ふりかえり
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