回路システム

本書は、理工系大学の学生が電気回路の基礎をひととおり学んだのちに、つぎのグレードへ橋渡しをする目的、すなわち回路をシステムとしてとらえることができるようその数学的内容を考慮して書いたものである。本書の最大の特長は、例題と演習問題を随所に挿入し、そこの内容の徹底理解を目的としている点である。また、大学２年次以上の教科書としても使うことができ、かつ抽象的な表現はなるべく避けて具体的な例題と演習問題を中心にして議論を進めているので、自習書としても十分使用できる内容である。