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出版社:国書刊行会
出版日:2019年06月24日頃
ISBN10:4336063699
ISBN13:9784336063694
販売価格:4,400円
アジアの回復と復興を目指した「興亜」思想が問いかけたものとはー。東亜同文会会長近衞篤麿、東亜同文書院院長根津一、昭和10年代の首相近衞文麿、作家魯迅、中国国民党を率いた蔣介石、戦後「漢奸」として追及された汪精衛(汪兆銘)、大正末期の首相加藤高明、台湾農業近代化の先駆者藤根吉春、立命館大学創立者・台湾銀行頭取など多くの顔をもつ中川小十郎、「中国通」外交官石射猪太郎ー。日本と中国、あるいは台湾との間にあって、その関係のあるべき姿を追い求めた人々をテーマに据えた最新の論文10篇から激動の日中近代史を解き明かし、これからの日中関係を展望する一書。
序─「興亜」と「脱亜」のはざまで(池田 維)
総論(嵯峨 隆)
◆第一部 東亜同文会をめぐって
「興亜」と「文明」のあいだーー近衞篤麿を中心に(栗田尚弥)
根津一の興亜思想について(嵯峨 隆)
東亜同文会の経営と近衞文麿(高村聰史)
◆第二部 日本人と中国人の相互認識
魯迅ーー作家人生のなかの日本(小山三郎)
西安事件再考ーー蔣介石に対する評価と日本の対応(家近亮子)
汪精衛を語ることーー対中認識の一側面(関 智英)
◆第三部 日本の政治経済人の業績
加藤高明とその周辺(桜井良樹)
台湾近代農業の主導者ーー藤根吉春について(呉 文星〈末武美佐 訳〉)
中川小十郎にとっての「アジア」(山崎有恒)
日中関係における「中国通」外交官ー石射猪太郎をめぐる人々(劉 傑)
あとがき
人名索引
図版出典一覧
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