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出版社:弘文堂
出版日:2018年07月20日頃
ISBN10:4335651775
ISBN13:9784335651779
販売価格:3,520円
●精神病理・精神療法×生物学が「うつ」を舞台に交差する。
神経科学、ゲノム科学の発展と心理学的・精神病理学的アプローチが交錯し、うつ病臨床は混沌とした状況を呈しています。それを単純な二項対立とはせず、相互に有効な知見へと昇華させるにはどうしたらよいのでしょうか。
本書は、精神病理学、精神療法、社会精神医学、神経科学の専門家がそれぞれ最新の研究を持ち寄り、ワークショップで相互に討議を重ね、その成果を踏まえて執筆した書き下ろし論文集です。
1 社会の中のうつ
第1章 現代の「若者心性」から見た「うつ」の構造(斎藤環)
第2章 楕円幻想ーーうつ病のナルシシズム試論(内海健)
2 心理的アプローチ
第3章 精神分析からみた鬱病臨床ーーパーソナルな覚書(藤山直樹)
第4章 対人関係療法(IPT)--対人関係によるストレスを解消し,ソーシャル・サポートを育てる,エビデンス・ベイストな治療法(水島広子)
3 生物学の最先端
第5章 うつ病・双極性障害は神経生物学で理解できるか(加藤忠史)
第6章 DNAメチル化からみたうつ病の病態(森信繁)
4 文化と精神
第7章 「新しい精神の科学」で語る「うつの起源と未来社会の物語」(豊嶋良一)
第8章 悲哀,うつ,うつ病ーーその進化的意味(神庭重信)
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