密事のぬかるみ

ビデオ制作会社“日映ビデオ”の社長・佐古英明は、バツイチ男の５２歳だが、無類の女好きで好色家だった。兄の還暦を祝う会で、着物姿が似合う女優・瑞岡志穂と顔を合わせた佐古は、気品のある艶やかな面と、抒情的な瞳に心を奪われた。彼女を掻き口説きベッドへと誘い込んだ佐古は、四十路を過ぎたとは思えぬ熟女の肉体と、彼を貪るように挑んでくる志穂に、年甲斐もなく夢中になっていった。遭うたびに大胆で奔放になる志穂と愛人のような関係を続けながら佐古は、取引先の美女や、自社の才媛たちとも肉欲を楽しんでいた。中年男の執拗な性技に、女たちは身を捩りながら歓喜の雄叫びをあげて悶え狂う！長篇官能ロマン。