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出版社:勁草書房
出版日:2019年06月08日頃
ISBN10:4326451165
ISBN13:9784326451166
販売価格:2,970円
人間の尊厳は経済活動に劣るのか?『法的人間』の著者アラン・シュピオによる、グローバル資本主義に立ち向かうための新たな処方箋!
1944年に布告されたILOのフィラデルフィア宣言は、「経済活動はあくまで人間の尊厳や社会正義に仕えるもの」と確認した。しかし、この宣言に生きる精神は、市場の法則を絶対とするグローバル資本主義の攻勢によって踏みにじられていった。社会正義に関する人類の到達点ともいえるこの精神の復活の処方箋を、具体的に提示する。
はじめに
1 大転換
第一章 共産主義と資本主義の蜜月
ウルトラリベラルな反革命
「社会的ヨーロッパ」のお化けたち
共産主義市場経済
第二章 福祉国家の民営化
第三章 全体的市場
規範的ダーウィニズム
社会的な「最低価格」への競争
第四章 計量化の幻影たち
数によるガバナンス
自己言及の罠
2 社会正義の今日性
第五章 限界の技法
法律の個人化
封建制ルネサンス
依存の限界
第六章 節度の感覚
計測単位。社会正義という目的
節度の実践と代表形式の多様性
第七章 行動の能力
第八章 責任の重み
第九章 連帯のサークル
訳者あとがき
附録(国際労働機関の目的に関するフィラデルフィア宣言)
索引
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