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出版社:勁草書房
出版日:2016年04月30日頃
ISBN10:4326403179
ISBN13:9784326403172
販売価格:11,000円
磯部都市法学は、「都市環境の管理」という作用法的側面と「地方自治体の権限」という組織法的側面とを併せもちつつ、原理論レベルからの体系構築を志向するものとして、先駆的な意義を有する。磯部教授による「都市法学」および「環境管理」の発想を継承する執筆者による論文集。磯部都市法学の独自性を明らかにし、その今日的意義を明らかにする。
第1部 都市環境法
磯部力教授による「都市法学」の意義[服部麻理子]
住民参加と参加の「場」としてのコミュニティ──東日本大震災を契機として[礒野弥生]
都市計画法制における権利制限に関する一考察[須藤陽子]
環境管理計画法制に関する予備的考察[川合敏樹]
老朽家屋等対策における都道府県と市町村の協働──特定行政庁に着目して[北村喜宣]
バーベキュー規制について──公物法の変容、生じつつある都市環境法[正木宏長]
第2部 自治体行政法
行政法における「地域」の概念[安達和志]
権利擁護と一般的な自由の保障[秋元美世]
地方公共団体の出訴資格再論──「法律上の争訟」に関する私権保護ドグマ[人見剛]
条例をめぐる合憲性審査の一考察[原田一明]
条例の違憲性と国家賠償法一条の違法について──府中市議会議員政治倫理条例違憲判決を素材にして[神橋一彦]
行政財産の目的外使用許可と第三者[石崎誠也]
大都市制度に関する若干の考察[上原克之]
「要保護児童対策」における情報共有と個人情報保[野村武司]
第3部 フランス公法
レオン・ミシュウの行政法学──国家責任法をめぐって[橋本博之]
ディレクティヴの法理の行方[交告尚史]
都市計画における参加制度と公共性判断──フランス・パリ・レアル地区再開発のコンセルタシオンを素材として[内海麻利]
延命中止と安楽死の結合子としての「死までの深い眠りを求める権利」──あるいは、フランス終末期法改革における「死ぬ権利」論[大河原良夫]
モーリス・オーリウとフランス行政法における「時間」の観念[三浦大介]
磯部力先生略歴
磯部力先生著作文献目録
執筆者一覧
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