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出版社:共立出版
出版日:2015年03月11日頃
ISBN10:4320057430
ISBN13:9784320057432
販売価格:3,740円
近年,自然科学には社会への貢献が強く求められるようになり,生物多様性および生態系サービスに関する社会的要請が年々高まっている。では,どのようにして,生態系サービスを享受できる自然共生社会を作ればよいのだろうか。そのためには,現在の人間活動によって生態系がどのように壊れてしまっているのかという個々の問題を理解する必要がある。そこで,人間活動と生態系に関する諸問題について,応用生態学の分野で活躍する17名の研究者が基礎から応用的側面まで含めて概説したものが本書である。今後の生態学は,基礎的な生物学に留まらず,人間社会を扱う境界領域が発展していくことが予想される。本書はこの領域の充実に寄与し,生態学の社会貢献を加速するための一助となるだろう。
1. 人間活動の歴史
2. 生物多様性の危機
3. 都市の自然環境
4. 二次的な自然環境
5. 生息地の分断化
6. 農業の特性と生物の応答
7. 林業の特性と生物の多様性
8. 漁業の特性と生物の適応
9. 環境汚染と生態影響評価
10. 外来生物の生態学
11. 野生生物資源の管理と持続的利用
12. 生態系の保全と再生
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