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出版社:共立出版
出版日:2008年03月12日頃
ISBN10:4320056647
ISBN13:9784320056640
販売価格:4,180円
生物学哲学の泰斗マイケル・ルースが、自身の研究の集大成として位置づけている三部作のひとつ。この自然世界、とくに生物の世界がどのように作られているのか、「デザイン」というキーワードの変遷と歴史を縦糸に、宗教や哲学・思想と科学の絡みを横糸に、縦横無尽に織り上げた金字塔。宗教と科学の関係、とくにキリスト教と進化論の関係も、実はそれほど単純ではないということが、膨大な領域を渉猟する中から鮮やかに描き出される。
科学という営みは、かくも見事にギリシア以来の西洋の知の系譜に連なる活動であるし、思想や科学の体系も、常に変容し続ける動的なシステムである。しばしば私たちはこれらのことを忘れて、教科書に固定化された科学や知識だけを受け入れてしまいがちだが、実はそれは科学的ではない思考なのだ。本書は、そのことを明確に教えてくれる。
生物の形(フィンチのくちばしなど)のデザインの進化には目的があるのか。「生物哲学」のパイオニアであるマイケル・ルースが答える。
[原著:Darwin and Design-Does evolution have a purpose?]
序章
第1章 デザインの2000年
第2章 ペイリーとカントの反撃
第3章 進化の種をまく
第4章 問題の多元性
第5章 チャールズ・ダーウィン
第6章 あまりにも深遠な主題
第7章 ダーウィン主義者対ダーウィン主義者
第8章 進化論の世紀
第9章 適応は機能する
第10章 理論とテスト
第11章 よみがえった形態主義
第12章 機能からデザインへ
第13章 比喩としてのデザイン
第14章 進化する自然神学
第15章 時計の針を戻す
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