|
出版社:共立出版
出版日:2000年08月28日頃
ISBN10:4320055438
ISBN13:9784320055438
販売価格:4,180円
最近、ドメイン形成や多形構造など、集団として挙動することによってはじめて現れる脂質膜の物性・ダイナミクスが、多くの生体膜の形態形成・機能発現に関与していることが注目されている。今までシンガー&ニコルソンモデルにイメージづけられた「流動的で均一な」生体膜の概念を刷新し、「生体膜とは、特定の機能ドメインを持った、二次元的にも三次元的にもヘテロな構造体であり、流動的な状態とヘテロで硬い状態とのダイナミックな位相変化が、細胞のいろいろな生理機能発現に関わっている」という新しい概念を示した。
第1章 脂質膜の物性
1-1 脂質膜におけるドメイン構造形成
1-2 脂質の多形構造
1-3 膜タンパク質の結晶化
第2章 脂質膜における分子識別
2-1 脂質膜上における分子認識
2-2 生体膜上における分子認識:タンパク質の透過膜システム
第3章 細胞膜の構造と機能発現
3-1 脂質膜のダイナミクスと細胞機能
3-2 細胞内小胞輸送ネットワークにおけるゴルジ体のダイナミクス
3-3 細胞膜タンパク質と膜骨格・細胞骨格の相互作用
3-4 シナプスの膜裏打ち構造と情報伝達
3-5 細胞膜の変形と細胞応答
索引
用語解説索引
|