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出版社:共立出版
出版日:1990年01月01日頃
ISBN10:4320008707
ISBN13:9784320008700
販売価格:2,563円
本書は、昭和期の代表的な科学者の一人で、世界的な物理化学者として知られた水島三一郎博士とその研究室をめぐる、門下生たちの回想文集である。水島研究室の出身者(東京大学)が今は亡き博士を偲んで綴ったこの往時の回想は、昭和時代における日本の科学史の一断面を明示した貴重な資料であり、また次代を担う若き人々への教訓と明日の指針となる生きた記録である。
I
分子構造論の夜明けー極性分子の探究
研究室の在り方についての断章
水島先生の大きな世界
水島研究室の分子構造研究の底流をなすもの
私の水島研究室の回想
物質と人間の個性を生かす
II
第二次大戦中の水島研究室
思い出すままに
私の記憶の中の水島先生
蛋白質事始め
私の振動スペクトル始末記
一居候の水島研究室回想記
晩年の水島先生
ポリペプチド鎖のコンフォーメーションと水素結合
III
大賑わいのころー高遠なる大志
今にして知る先生の偉大さと優しさ
水島研究室と一人のヘテロメンバーの軌跡
水島先生と私の惑いの年月
タンパク質の生物科学と工学
ラインの彼岸ー分子構造から光反応ダイナミックスへ
IV
水島先生に教わったこと
悲願かすみがたし
御退官直前の水島先生ー門前で学んだこと
新制大学院の水島研究室ーある新制卒業生の記録
水島先生と一人の司祭化学者
遅れて来た者の見た虚像と実像
水島三一郎博士の業績の概要
水島三一郎博士略年譜
水島研究室関係者一覧
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