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著者:
出版社:ニュートンプレス
出版日:2021年04月20日頃
ISBN10:4315523690
ISBN13:9784315523690
販売価格:1,799円
動物がどのように行動するかは,生存や繁殖に関わる非常に重要な事柄です。人類は有史以来,動物たちの行動に関心をもち続けてきました。この「サイエンス超簡潔講座」はコンパクトながら,動物の行動がどのように進化したか,また,どのように発達するのか(遺伝子,エピジェネティクス,経験の相互作用などの観点から),そして動物社会および集団行動を理解する方法について,十二分に学ぶことができます。
動物行動学を専門とするワイアット博士は,研究を通して明らかになった哺乳類,チョウ,ミツバチ,魚,鳥などの本能や社会的学習や文化についても解説します。
動物たちの行動を学ぶ一般教養としても,動物行動学を学ぶ学生のみなさんの教科書としてもおすすめの一冊です!
第1 章 動物たちはなぜそのような行動をするのか
狩りから動物行動学へ/ティンバーゲンの「四つの問い」/「四つの問い」を統合する
第2 章 感覚と応答
コウモリとガ/感覚入力/神経回路/ホルモンと行動/寄生虫による操作
第3 章 行動はどのようにして発達するのか
成功のためのレシピ/氏か育ちか/刷り込み/遺伝子と行動/進化、遺伝子のコ・オプションおよび遺伝子調節/脳の遺伝子発現に対する社会的影響/表現型可塑性と発達経路/性決定、そしてオスとメスの行動/2世代から何世代にもわたる効果/モデルシステムとしての鳥のさえずり/遊び
第4 章 学習と動物の文化
すべての動物は学習する/学習は行動反応に柔軟性を与える/将来のために食料を隠す/学習するハチ/社会的学習と文化/道具の使用/動物たちは何を考えているのか
第5 章 生き残るための信号
メッセージを伝える/正直な信号/ミツバチのダンス/ベルベットモンキーの警戒声/種間コミュニケーション/信号の搾取ー 盗聴と欺瞞
第6 章 勝利のための戦略
行動生態学/経済的な「決定」/資源をめぐる競争/子育てと配偶システム/性比/性淘汰
精子競争と隠れたメスの選択/性的対立/利他主義を説明する/血縁者を優遇する/協同繁殖/真社会性の進化/進化的軍拡競走/行動生態学の未来
第7 章 群れの英知
自己組織化/集団運動/集団的決定/アリの道しるべ/シロアリの巣/ミツバチの民主主義/自然淘汰と集団行動/自己組織化モデルの応用
第8 章 行動を応用する
ともに生きていくには/人間と動物の対立を減らす/行動と動物保護/人間が引き起こす地球規模の変化/飼育下での動物福祉/伴侶動物を理解する/今後どんな動物に注目すべきか
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