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出版社:学陽書房
出版日:2011年01月
ISBN10:4313340211
ISBN13:9784313340213
販売価格:2,090円
若手の研究者が、自身のフィールドワークを出発点に、先行研究や論争を踏まえまとめた入門書。多くの大学で教科書として採用され、好評を得た初版に、新たに「霊長類と文化」の章を加えた増補版。 --この増補版においてもさらに強調したいのは、フィールドワークという現場における経験を通じた理解の重要さである。文化人類学者は、じっくりと時間をかけて、対象の人たちと関わりながら、「人間とは何か?」について探究するという、フィールドワークという調査研究のスタイルをけっして手ばさないできた。わたしたちは、こうした文化人類学の研究手法が、知性を鍛え上げ、他者との関係を学ぶために重要な役割を担うものでありつづけると信じている。(「増補版のためのはしがき」より)
【目次】
レッスン1 フィールドワークと文化人類学
-人類学者はどのように調査を進めるのか?-
レッスン2 民族と国家 -集団意識はどのように生まれるのか?-
レッスン3 家族と親族 -親と子は血のつながっているものか?-
レッスン4 セクシュアリティとジェンダー -「性」の多義性とは?-
レッスン5 交換と経済 -他者とは何か?-
レッスン6 儀礼と分類 -人はどのように人生を区切るのか?-
レッスン7 宗教と呪術 -世界は脱魔術化されるのか?-
レッスン8 死と葬儀 -死者はどのように扱われるのか?-
レッスン9 文化とアイデンティティ -先住民族は消滅するのか?-
レッスン10 グローバル化と他者 -今日のフィールドワークとは?-
レッスン11 霊長類と文化
-霊長類は私たちの文化について何を教えてくれるか?-
◆執筆者紹介
●レッスン1
西本 太(にしもと・ふとし) 総合地球環境学研究所・プロジェクト研究員
●レッスン2
シンジルト(Shinjilt) 熊本大学文学部准教授
●レッスン3
田川 玄(たがわ げん) 広島市立大学国際学部准教授
●レッスン4
椎野若菜(しいの わかな) 東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所准教授
●レッスン5
織田竜也(おだ たつや) 長野県短期大学多文化コミュニケーション学科助教
●レッスン6
田中正隆(たなか まさたか) 高千穂大学人間科学部准教授
●レッスン7
花渕馨也(はなぶち けいや) 北海道医療大学大学教育開発センター准教授
●レッスン8
奥野克巳(おくの かつみ) 桜美林大学リベラルアーツ学群教授
●レッスン9
渥美一弥(あつみ かずや) 自治医科大学医学部教授
●レッスン10
梅屋 潔(うめや きよし) 神戸大学大学院国際文化学研究科准教授
●レッスン11
島田将喜(しまだ まさき) 帝京科学大学専任講師
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