一番やさしい地方交付税の本

◎地方交付税のしくみを理解するための一番やさしい本として発刊します。 ◎地方交付税は国の一般会計予算の約17％、地方の歳入の約18％を占め、国・地方の財政を考える上で、非常に重要なものです。 ◎施設の建設から介護保険制度、教員の給与などあらゆる分野に地方交付税は関係しており、この制度がなければ自治体の行政サービスは維持できません。 しかし、現在、わかりやすい入門書・解説書がなく、その実態はあまりよく知られていないばかりか、間違った認識さえあるくらいです。 そこで、市町村運営の根幹の一つである地方交付税について、できるだけ、わかりやすい表現で解説していきます。 【目次】 1章 私たちの暮らしと地方交付税 1 私たちの生活と自治体 2 さまざまな自治体の姿と地方交付税 3 どこにお金が使われ、どこからお金が入ってくるか 4 今、そしてこれから、何が問題か 5 自治体の目指すところと地方交付税 6 自治体の財政と国の財政の関係 7 自治体と国の財政は、どのような姿になっているのか 2章 地方交付税と他の財源 1 日本のどこに住んでいても保障される仕組み 2 払ったことのない地方交付税という名の税 3 地方交付税の源となる国税の姿 4 地方税が自治体財政の中心 5 国から来るお金（国庫支出金） 6 財源のやりくり（地方債） 7 その他、いろいろある財源 3章 全体を見渡してから配分する 1 地方財政計画 2 全体から個別の配分へ 3 どうやって配分するのか 4章 どうやって経費を見積もるのか 1 基準財政需要額とは 2 どうやって計算するのか（1）測定単位 3 どうやって計算するのか（2）単位費用 4 どうやって計算するのか（3）：補正係数 5 新型交付税とは 5章 どうやって収入を見積もるのか 1 基準財政収入額 2 実際の収入との違いがある場合 3 財源調整の様子 6章 どうやって特別な事情に対応するのか 1 「特別な」事情に対応する特別交付税 2 特別な事情を具体的に見ると 3 どうやって特別交付税を算定するのか 4 いろいろある財源保障の意味は？ 7章 財源をどう保障するのか 1 財源対策と地方交付税 2 地方財政対策 3 国と地方の事務・権限配分の考え方 4 標準的経費とは 5 標準的な行政水準 8章 これからの暮らしと地方交付税 1 自治体と国 2 「今」の課題と地方交付税 資料編