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出版社:鹿島出版会
出版日:2016年04月13日頃
ISBN10:4306046362
ISBN13:9784306046368
販売価格:4,840円
近代にはじまったコンクリートの意匠と文化の真価を、精選された建築写真とともに読み解く快楽。自然の材料か、歴史性を持ちうるか、芸術の対象たりうるか。「建築と素材」というテーマに新たな思考を切り開く歴史観。RIBA協会長賞受賞。
第一章 土と近代性
第二章 自然または不自然
コンクリートと石/不完全性/風化作用/自然の再加工(再構築)/持続可能性
第三章 歴史のない素メデイア材
コンクリートの歴史性/非歴史的な素メデイア材/過去と現在を混ぜ合わせる──戦後イタリア
第四章 コンクリートの地政学
コンクリートの国籍/国のコンクリート/ブラジル/日本
第五章 政治
ソヴィエト連邦と東欧におけるコンクリート/西欧におけるコンクリート/一九八九年以降
第六章 天と地と
フランスとドイツにおけるコンクリート造の教会、一九一九ー三九年/一九四五年以降/教会と都市/貧しさとキッチュ
第七章 記憶か忘却か
第八章 コンクリートと労働
熟練か未熟練か/コンクリートと科学的管理法/専門家/建築家
第九章 コンクリートと写真
指標/時間/色/モノクローム/現場写真/コンクリートの「文化」への進出/コンクリートと芸術としての写真
第一〇章 コンクリートの復興
中性について/英雄的な、もしくは柔軟な/外側と内側
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