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出版社:笠間書院
出版日:2011年12月09日頃
ISBN10:4305705761
ISBN13:9784305705761
販売価格:1,760円
ナンセンスだからこそ、面白い。
三〇年間に二〇〇〇種以上刊行され、町人や下級武士に多く読まれた、江戸時代のベストセラー文学、黄表紙。ふざけた笑いに満ちた、江戸のナンセンス絵本文学を、読んでみませんか。『金々先生栄花夢』『辞闘戦新根』『江戸生艶気樺焼』『天下一面鏡梅鉢』の五作品を精選して収録。現代語訳と原文を見開きに配置(影印付)、頭注・解説も充実。
【黄表紙作者は川柳の作り手と同じ眼を持っていた。作品はふざけた笑いに満ちている。しかし、笑いは人間や社会を冷静に観察するものでなければ作れない。当然黄表紙の中には時に作者の社会や政治への認識をわずかにのぞかせることもあった。作者は慎重に笑いのオブラートに包んでこれを提供する。また、心ある読者はにやにやしながらそれを理解したことだろう。】……本書「黄表紙についてー江戸のナンセンス絵本文学」より。
黄表紙についてー江戸のナンセンス絵本文学
凡例
▼『金々先生栄花夢』きんきんせんせいえいがのゆめ
ーー田舎から出てきて江戸文化に翻弄される男を嘲笑する。
解題/本文/解説
▼『辞闘戦新根』ことばたたかいあたらしいのね
ーー流行語に人格を与えるという突飛な発想で読む者を唖然とさせる。
解題/本文/解説
▼『江戸生艶気樺焼』えどうまれうわきのかばやき
ーー自意識過剰の男とその周囲の女たちの心理を鋭く穿つ。
解題/本文/解説
▼『天下一面鏡梅鉢』てんかいちめんかがみのうめばち
ーー寛政の改革を戯作者の眼で透視する。
解題/本文/解説
▼『的中地本問屋』あたりやしたぢほんどんや
ーー作者自身のみならず黄表紙の制作過程までも戯画化。
解題/本文/解説
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