「慰安婦」問題と未来への責任

序章 日本軍「慰安婦」問題でなお問われていることーー「終わらせる合意」に抗して（中野敏男） 第1部 「慰安婦」問題は終わらないーー「解決」を問い直す 第1章 「慰安婦」問題の解決をめぐってーー加害責任を問うことの意義（板垣竜太） 第2章 日韓「合意」の何が問題なのか（吉見義明） 第3章 「法的責任」の視点から見た二〇一五年「合意」（金昌禄） 第4章 日韓のメディア比較ーー「合意」をめぐって何を伝え、何を伝えなかったのか（岡本有佳） 第5章 国連人権機関による日韓「合意」の評価ー女性差別撤廃委員会を中心に（渡辺美奈） コラム 「和解」という暴力ーートランスパシフィック・クリティークの視点から（米山リサ） 第2部 強まる「加害」の無化ーー新たな歴史修正主義に抗する 第6章 破綻しつつも、なお生き延びる「日本軍無実論」（永井和） 第7章 『帝国の慰安婦』と消去される加害責任ーー日本の知識人・メディアの言説構造を中心に（金富子） 第8章 フェミニズムが歴史修正主義に加担しないためにーー「慰安婦」被害証言とどう向き合うか（小野沢あかね） コラム 声を上げた現代日本の被害者たち。その声に向き合うために（北原みのり） 第9章 アメリカで強まる保守系在米日系人・日本政府によるの歴史修正主義（小山エミ） コラム 安倍政権と「慰安婦」問題ーー「想い出させない」力に抗して（テッサ・モーリス=スズキ） 第3部 未来への責任ーー正義への終わりなき闘い 第10章　「慰安婦」問題を未来に引き継ぐーー女性国際戦犯法廷が提起したもの（池田恵理子） 　 第11章　未来志向的責任の継承としての日本軍「慰安婦」問題解決運動（李娜榮） 第12章　戦争犯罪への国家の謝罪とは何かーードイツの歴史を心に刻む文化（梶村太一郎） コラム マウマウ訴訟と「舞い込んだ文書群」（永原陽子） 第13章　サバイバーの闘いをどう受け継ぐのか（梁澄子） 「慰安婦」問題解決運動関連年表 証言集・テレビ／ラジオ番組・映像記録一覧