あざやかな退任

東京電子工業のワンマン社長・石原修が急死した。忠実な番頭役として石原に仕えてきた宮本副社長が後継と目されていたが、自分がなれば、次には東京電子工業を支配下におこうと画策している東亜電産から送り込まれてきた専務の野村が社長に就任することになる…。思い悩む宮本が打った手は！？高杉良の数多の作品群から、評論家・佐高信氏が躊躇なくＮｏ．１と断言する傑作中の傑作。