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愛の顚末 恋と死と文学と

著者:梯久美子
出版社:文藝春秋
出版日:2018年11月09日頃
ISBN10:4167911817
ISBN13:9784167911812
販売価格:792円
『狂うひとー「死の棘」の妻・島尾ミホ』著者が見た、激しすぎる作家たち。 恋の時間、結婚の時間、そして死までを深堀りし、作品に新たな光をあてる。(解説 永田和宏) 目次 1 小林多喜二ーー恋と闘争 一度も関係をもたぬまま、借金を抱えた酌婦から身請けし、「闇があるから光がある」と恋文を送るほど愛したタキ。だが彼女は、自分は多喜二にふさわしくないと求婚を拒み、表に出なかった。若くして非業の死を遂げた作家と「永遠の恋人」。 2 近松秋江ーー「情痴」の人 愛欲の愚かさを描き尽くし、「情痴作家」と呼ばれた最後の文士。「あたしなどは人間の屑だ」。現代ならストーカーと呼ばれかねない女性への恋着を描き、正宗白鳥とは私娼を奪いあう。晩年に失明した秋江の棺に入れられた女性の写真とは。 3 三浦綾子ーー「氷点」と夫婦のきずな 敗戦の価値観の転換で、虚無に捉えられた綾子。二人の男性と婚約破棄。結核、そして自死の企てーー絶望の果てで見出した光は、幼馴染みのクリスチャンの男性だった。彼もまた結核に倒れるが、その不思議な縁で作家人生を支える夫と巡り合う。 4 中島敦ーーぬくもりを求めて 「男一匹頭をさげてのお願ひでございます」。「山月記」の硬質な文体とはほど遠い必死さで、恋した女を譲ってくれと、その許婚に手紙を書いた。母の愛を知らずに育った男が求めたタカは、無償の愛を注いでくれる存在だった。三十三歳の死のその日まで。 5 原民喜ーー「死と愛と孤独」の自画像 終戦の前年に妻に先立たれ、広島で被爆。この世にひとり残されて、「夏の花」の作家の心は半ば死の側にあった。中央線で自死するまでの、荒涼とした晩年を癒したのは、無垢な少女との出会いだった。「キセキダ、キセキダネー。アノヒトニアッタノハ」。 6 鈴木しづ子ーー性と生のうたびと 「夏みかん酸つぱしいまさら純潔など」--美貌で知られ、性愛を大胆に歌い、「情痴俳人」と呼ばれて戦後を駆け抜けたしづ子。戦時下に待ち続けた恋人は帰らず、黒人兵の恋人もまた命を落とす。三三歳で消息を絶つまでの句に込めた真情。 7 梶井基次郎ーー夭折作家の恋 妻帯せず、恋人も持たず、女性との交情を小説に描くこともなく、「檸檬」など独特の作品世界を作り上げて早世した梶井は、宇野千代に烈しい情熱を抱き、当時の夫・尾崎士郎と“決闘”した。千代が二人の内実を永遠に明かさなかった理由は。 8 中城ふみ子ーー恋と死のうた 川端康成が序文を寄せ、中井英夫が編んだ歌集『乳房喪失』はセンセーションを巻き起こした。恋多き女として知られ、乳癌の死の床にあっても年下の男性を虜にしたふみ子。中井英夫との往復書簡には、短歌の美を追求する魂の共鳴があった。 9 寺田寅彦ーー三人の妻 ひとりで逝った最初の妻、夏子。十八と十四で結婚し、結核のため隔離されたまま娘を産んで亡くなった。
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