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出版社:東京大学出版会
出版日:2019年02月21日頃
ISBN10:413033090X
ISBN13:9784130330909
販売価格:2,420円
世界的な気候変動,人口爆発,環境汚染によって,私たちが利用できる水の質と量が大きく変化している.本書は,人間が生きていくために必要な水を取り巻く状況とその可能性を,身近な視点からグローバルな視点まで幅広く,わかりやすく紹介する.一橋大学で人気の文理共鳴教育,待望の書籍化!
はじめに(林 大樹)
第I部 水と人のかかわり
1章 日常生活から読み解く水の多様性(大瀧友里奈)
1. わたしたち1人ひとりが使う水の量
2. わたしたち1人ひとりの水の使い方
3. わたしたちが使う水の水源
4. わたしたちが使うことができる水資源の量
5. 多様性を生かした水との付き合い方ーー水リテラシー
2章 水からみた江戸時代(渡辺尚志)
1. 17世紀は治水と大開墾の時代
2. 水によって結びつく村々
3. 水争いはなぜ起こったか
4. 水が村と百姓の個性をつくる
5. 「田越し灌漑」とは何か
6. 百姓にとって水は絆であり鎖でもある
第II部 水をめぐる環境整備
3章 水の環境問題(野田浩二)
1. はじめに
2. 量からみた水の環境問題
3. 質からみた水の環境問題
4. おわりに
4章 「水と社会」を捉えるNGOの視点ーーメコン河流域を事例に(松本 悟)
1. はじめにーー水問題とNGO
2. 井戸掘りを捉える視点
3. 少なすぎる水,多すぎる水
4. 川の水をせき止めることの意味
5. Do No Harm と Do More Good
6. 調査と能力向上ーーカンボジアを事例に
7. ネットワーク作りと働きかけ
8. 水と社会をみる複眼的な視点
第III部 水の社会システムとビジネス
5章 日本企業による今後の水ビジネスの国際展開(加藤直子)
1. はじめに
2. 日本の水ビジネスの国際展開の現状と課題
3. 日本の水ビジネスの今後の海外展開の方向性
4. 政府の取り組み
5. おわりに
6章 水道事業について(内藤和弥)
1. はじめにーー水を取り巻く話題
2. 水道事業の経営についてーー経営原則
3. 水道局の事業についてーー東京都水道局の場合
4. 水および水道関連のキャリア,仕事
7章 ビジネスとしての「水」(千葉誠二郎)
1. はじめに
2. 需要と供給
3. 民営化とビジネス構造
4. 効率化の追求
5. おわりに
終章 環境経営と水のサステナビリティーーサントリーグループの取り組み(内貴研二)
1. 企業理念の原点
2. 水をめぐる環境経営の基盤
3. 水サステナビリティの追求
4. 「天然水の森」活動
付録
Water and Society: Eight Paths to Water Literacy
Hiroki HAYASHI, Akihiko NISHIYAMA and Yurina OTAKI, Editors
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