出版社:小学館
出版日:2016年12月06日頃
ISBN10:4094060685
ISBN13:9784094060683
販売価格:770円
聖夜に見つける、心を震わせる贈り物とは
なんでも一番を求め、仕事に猛進するルー・サファーン。さらなる昇進のチャンスをものにしようとますます多忙を極め、愛する妻や子供たち、親兄弟と向き合う時間も余裕もない。「自分のクローンがいたらいいのにーー」。
クリスマスが間近に迫ったある朝、ルーは会社の前に座る同世代のホームレスにふと目を留め、なんの気まぐれか手にしていたコーヒーをプレゼントする。さらに行きがかり上仕事まで世話するが、その男ゲイブの超人的な仕事ぶりは、ルーに恐れと不安を抱かせ、苛つかせていく。この男は何者なのかーー。
そんな折、ライバルの企みで窮地に陥り、私生活でも重大な岐路に立たされているルーに、今度はゲイブがある“贈り物”をする。それは、不思議な錠剤だった。その薬を服用すると・・・・・・。
ゲイブは一体何者なのか? 人生において本当にかけがえのないものとは? 誰もが自らの人生と重ねあわさずにはいられない、現代版『クリスマス・キャロル』。ベストセラー作家が描く、聖なる季節の奇蹟の贈り物。
【編集担当からのおすすめ情報】
2004年のデビュー作『P.S.アイラヴユー』がいきなり全世界で大ヒット。ヒラリー・スワンク主演で映画化もされ、注目の女性作家となったセシリア・アハーンは、その後もいくつもの人気作品を発表し、ヒットさせた、押しも押されもせぬベストセラー作家です。
これまで、さまざまなかたちの男女の愛を描いてきましたが、今作ではより広く、家族の愛が主軸に据えられています。そして、人生で最も大切なものは何かという大きな問いを、読む者に投げかけてきます。舞台は、著者が家族と住むアイルランド。本格的なクリスマスの風習や、各所にちりばめられた“仕掛け”などに注目して読むのもおすすめです。
仕事に猛進し、もしくは周囲の声に振り回され、自分自身の人生を見失いがちな日本人にとって、痛切に心に沁みる物語となっています。
目 次
1 秘密の軍団 7
2 ほほ笑み半分の朝 10
3 七面鳥の少年 その一 16
4 靴の観察者 24
5 十三階 33
6 契約成立 45
7 鏡に映るのは 48
8 静かな暮らし 54
9 七面鳥の少年 その二 67
10 朝が来て 70
11 ジャグラー 88
12 楽しいわが家 100
14 目覚まし時計 109
15 夜の衝撃 120
16 かなった望み 128
17 ルーとルーの対面 140
18 七面鳥の少年 その三 154
19 マン・オブ・ザ・モーメント 157
20 クリスマスがやってきた 174
21 ビックリ! 189
22 よみがえる魂 200
23 最高の一日 214
24 七面鳥の少年 その四 233
25 すべては一匹のネズミから 234
26 クリスマスイブ 239
27 よき思い出 257
28 七面鳥の少年 その五 267
訳者あとがき 277
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