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出版社:講談社
出版日:2023年11月23日頃
ISBN10:4065336112
ISBN13:9784065336113
販売価格:1,980円
がん治療の専門医である近藤誠医師は、「がん放置療法」や「抗がん剤は使うな」と逆張りを主張する異端者として扱われがちだが、実は違う。
今では標準治療となって多くの患者の命を救っている「悪性リンパ腫」のCHOP療法や、「乳がん」の乳房温存療法を日本に初導入したのは近藤医師に他ならない。
近藤医師は「延命効果があり」、「患者の生活の質を下げない」ことを何よりも大切に考え、医学的真実から目を逸らすことなく治療の有効・無効を誠実に判断してきたに過ぎない。つまり、医療ビジネスや自らの出世重視ではなく、誰よりも患者ファーストな医師であったと言える。
今までの著書では、必要のない医療によって余命を縮めた方のエピソードは詳しく掲載されてきたが、近藤医師が勧める、QOLを下げず、延命効果がある生き方を選んだ患者さんのエピソードはそれほど詳しく紹介されてこなかった。
本書では病院でがん宣告をされ、近藤誠がん研究所・セカンドオピニオン外来を訪れ、医学的に証明された「延命効果」「生活の質を下げない治療」を自ら選択した51名の患者さんの証言をお届けします。
彼らは医師たちが宣告した「余命宣告を超えて生きています」。
本書は、患者数が多い「がん種」を網羅するよう努め、これまであまり紹介してこなかった「抗がん剤で治る可能性のあるがん種」の血液がん、精巣腫瘍、小児がんも取り上げました。本書の近藤誠医師による解説部分は『「延命効果」「生活の質」で選ぶ。最新 がん部位別 治療事典』(講談社)の要約です。
【序章】
「標準治療」にとらわれず安全に長生きできる治療を選ぶ
【1章】
がんをよく知り、自分に合った治療法を見つける
【2章】
「抗がん剤」で治るがん種 治らないがん種
再発・転移 がん種別 患者51人の証言
〇「抗がん剤」で治るがん種 がん・部位別 6名の証言
●小児急性リンパ性白血病
●悪性リンパ腫(びまん性大細胞型B細胞リンパ腫)
●急性骨髄性白血病
●慢性骨髄性白血病
●絨毛がん
●小児がん
●精巣(睾丸)腫瘍
〇「抗がん剤」では治らないがん種 がん・部位別 39名の証言
●悪性リンパ腫(濾胞性リンパ腫)
●多発性骨髄腫
●悪性脳腫瘍(グリオブラストーマ=膠芽腫)
●舌がん
●中咽頭がん
●下咽頭がん
●喉頭がん(声門がん)
●甲状腺がん(乳頭がん)
●小細胞肺がん
●非小細胞肺がん (肺腺がん、扁平上皮がんなど)
●食道がん
●胃がん
●大腸がん(結腸がん、直腸がん)
●肝細胞がん
●胆管がん
●胆のうがん
●すい臓がん
●乳がん
●子宮体がん(=子宮内膜がん)
●子宮頸がん
●卵巣がん
●腎細胞がん(腎がん)
●腎盂がん・尿管がん
●膀胱がん
●前立腺がん(PSA発見がん)
●原発不明がん
●メラノーマ(悪性黒色腫)
〇再発・転移 がん・部位別 6名の証言
●脳転移
●肺転移
●肝転移
●腹膜転移
●骨転移
●胸膜転移
●「乳がん転移」のホルモン療法
●「前立腺がん転移」のホルモン療法
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