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著者:井上寛司
出版社:講談社
出版日:2011年06月17日頃
ISBN10:4062881098
ISBN13:9784062881098
販売価格:1,100円
近年、内外で神道に対する興味と関心が大きく高まっています。原理主義の伸長などを背景に一神教の行き詰まりが論じられ、多神教的宗教のありかたへの見直しが始まっていること、靖国問題などをめぐって神社や神道があらためて問題とされ、その理解をめぐって種々の議論が展開されていることが要因でしょう。
さらに地球温暖化など環境問題の深刻化とも関わって、自然との共生という観点からアニミズムへの関心が、日本の神社や宗教のありかたに目を向けさせたといえます。
しかし、日本の神社・神道や日本の宗教についてこれまで論じてきた著作は、いずれも日本の宗教の一部に触れるに止まって、その全体を論じ得ていないのみならず、事実認識という点においても多くの誤りを含んでいます。
第一に柳田国男などの見解に基づいて、「神道」は日本固有の宗教であり、原始社会以来の自然発生的な宗教だとこれまで理解されてきましたが、むしろその起源は7世紀後半の古代律令制国家成立期に求められるべきです。たしかにアニミズム的信仰がこの列島を覆ってきましたが、いわゆる「神道」や「神社」は国号「日本」や「天皇」号同様に、中国からもたらされた律令法と一体をなす寺院や仏教に対抗し、「日本」の独自性を強調するための一環として創始されたものと考えなければなりません。
第二にその独自性の発展形態、単なるシンクレティズムでない「融通無碍な多神教」として中世以降の「神仏習合」を理解する必要があります。
第三に江戸期から近代における「国体」観と明治期の国家神道の成立をきちんと捉えなおさなければなりません。一言にしていえば「国家神道」とは世俗の国家権力によるコスモロジー(古代天皇神話に基づく宇宙観・世界観・国家観)の再編成と独占、それに基づく宗教統制及びその政治的利用にあり、それを象徴する宗教施設が靖国神社であり、それはまさに「国家神道」の象徴というべきものといえる、ということになるでしょう。
本書は神道の全体像とその変遷を正確に叙述し、読者に理解していただく最良のよすがとなります。
はじめに
第一章 「神社」の誕生──古代律令制国家の模索
1 日本の律令制と神社は双生児である
2 官国幣社制と神仏習合
3 日本古代の宗教
第二章 「隔離」にもとづく「習合」──「神道」の成立
1 顕密体制と神国思想
2 二十二社・一宮制と中世の神社
3 吉田神道の成立とキリスト教の伝来
第三章 近世国家と民衆──「神道」論の新たな展開
1 幕藩制国家の成立とキリシタン
2 宗教統制の実態
3 儒学的「神道」論の発展
4 国学そして国体論
第四章 宗教と非宗教のあいだ──「国家神道」をめぐって
1 明治維新と祭政一致
2 「信教の自由」論争
3 帝国日本を支えるイデオロギー
第五章 戦後日本と「神道」──民族の「自画像」
1 戦後における宗教構造の変容
2 柳田「神道」論の問題点
3 戦後史のなかの柳田「神道」論
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