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危機の政治学 カール・シュミット入門

著者:牧野雅彦
出版社:講談社
出版日:2018年03月11日頃
ISBN10:4062586738
ISBN13:9784062586733
販売価格:2,255円
稀代の法学者カール・シュミット(1888-1985年)。のちに「ナチスの御用学者」として非難される戦前の『政治的ロマン主義』や『独裁』といった著作から、戦後の『大地のノモス』や『パルチザンの理論』に至るまで、その全主要著作をシュミットの人生と具体的な史実との関連の中で読み解いていく。朝鮮半島有事の危険が叫ばれる今こそ、「非常事態」や「例外状態」の理論を提示した思想家を読まなければならない。 朝鮮半島有事がリアルに予感されるようになった今、「非常事態」や「緊急事態」と呼ばれるものをどう考えればよいのか、という問いは切実さを増している。そのような状況の中で誰よりも有益な問いを示してくれるのが、本書の主人公カール・シュミット(1888-1985年)にほかならない。 シュミットほど物議を醸し、危険視されてきた思想家はいない。その著作を批判的に論じた者の名を挙げるだけでも、ベンヤミン、アレント、デリダ、ネグリ、ジジェク、アガンベンなど、枚挙に暇がない。憲法学(公法学)を専門とするドイツの法律家だったシュミットは、1914年に『国家の価値と個人の意義』で教授資格を取得し、ボン大学、ベルリン商科大学などで教鞭を執ったあと、ヒトラーが政権を掌握した1933年からベルリン大学教授に就任した。第一次世界大戦での敗戦以降、ドイツがワイマール共和制の崩壊に突き進んでいく中、シュミットは独自の思想を練り上げ、幾多の著作を発表する。その代表が『政治的ロマン主義』(1919年)、『独裁』(1921年)、『政治神学』(1922年)、『現代議会主義の精神史的状況』(1923年)などである。これらの著作でシュミットはワイマール体制に象徴される議会制民主主義や自由主義を批判し、ナチス政権の法学理論を支えた。それゆえ、戦後には不起訴になったものの、ニュルンベルク裁判で尋問を受けるなど、「ナチスの御用学者」として非難の的となる。 だが、政治の本質を「友と敵」の峻別に見る理論、のちにアガンベンによって注目される「例外状態」の理論など、シュミットが展開した思想は、今日なお大きな示唆を与えてくれる。本書は、唯一無二の特異な思想家カール・シュミットの生涯と思想を分かりやすく解説する。具体的な史実との関連の中で、戦後の『大地のノモス』(1950年)、『パルチザンの理論』(1963年)などの著作まで、全主要著作を読み解き、今日の世界情勢を考えるヒントを提供する。第一人者だからこそなしえた他に類を見ない決定版が、ここに誕生した。 序 非常事態と国家 第一章 政治神学とは何か 第二章 シュミットにおける教会と国家 第三章 ヴェルサイユ体制と国際連盟批判 第四章 ワイマール体制の危機とシュミット 第五章 ライヒの再建と広域圏構想 第六章 第二次世界大戦の敗戦とニュルンベルク裁判 第七章 内戦の終結とアムネスティ 第八章 戦後西ドイツ国家の成立とシュミット 第九章 新たな「大地のノモス」を求めて 第一〇章 パルチザンと新たな圏域秩序 第一一章 再び、政治神学とは何か 第一二章 神学的叛乱学とユダヤ人の問題 結 ドイツ、危機の根源 文献案内 文献一覧 あとがき 人名索引
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