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出版社:講談社
出版日:2017年01月18日頃
ISBN10:406257991X
ISBN13:9784062579919
販売価格:1,760円
進化は集団内にいかに広がるのか、あるいは消えてしまうのか? その鍵を握るのが「対立遺伝子」の存在だ。進化のメカニズムには大きく分けて、遺伝的浮動、自然淘汰、移動、そして突然変異の4つが関係している。ここでは、これらの要因がどのように進化、とりわけ対立遺伝子の振る舞いに関係しているかを数理モデルによって検証していく。
さらに自然淘汰による進化は、自然淘汰そのものが変化することが最近の研究から明らかになり、野生の個体群でも人為淘汰と同じくらい速く進化的変化が起こることが観察されているという。
進化にとって、無性生殖が有利か有性生殖が有利か? 性淘汰で繰り広げられる生物進化の物語から、あらためて人類がいまここに存在する意味を投げかける。
第5章 進化のメカニズム
5・1 集団遺伝学
5・2 ハーディー・ワインベルクの定理
5・3 進化の「帰無モデル」
5・4 ランダムサンプル
5・5 ボトルネックと創始者効果
5・6 自然淘汰の勝者と敗者
5・7 近親交配と王朝の崩壊
第6章 量的遺伝学と表現型の進化
6・1 量的形質の遺伝学
6・2 選択への進化的応答
6・3 複雑な形質を分解する:量的形質の遺伝子座解析
6・4 表現型可塑性の進化
第7章 自然淘汰
7・1 鳥の嘴の進化
7・2 黒いマウスと白いマウス
7・3 適応度と地理
7・4 逆向きにはたらく自然淘汰
7・5 自然による実験
7・6 ミルクを飲む
7・7 ヒトによる選択
第8章 性淘汰
8・1 性の進化
8・2 性淘汰
8・3 魅力の法則
8・4 配偶システムの進化
8・5 精子戦争
8・6 性的対立と拮抗的共進化
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