戦術としての監督

レッジャーナ、パルマ、ユベントス、ACミラン、チェルシー、パリ・サンジェルマン、レアル・マドリード、バイエルン・ミュンヘン、ナポリ……。特徴づけられる代名詞的な戦術を持ち合わせないにもかかわらず、実に多くのビッグクラブを率いてきたカルロ・アンチェロッティ。彼は、カリスマたる「前任者」によって、疲れ果てた数々のチームを甦らせてきた。「選手こそが戦術」と話す、その哲学と具体的手法。 いい人間かどうかは練習場のピッチの上でわかる。カルロはそこでベストの一人であるーークリスティアーノ・ロナウド 僕はこれほどの人間関係を監督との間に築き上げたことはなかったーーズラタン・イブラヒモビッチ カルロは人にやる気を起こさせる達人であるーーアドリアーノ・ガリアーニ（元ACミランの副社長兼CEO） 在籍時の影響がどれほど大きかったかを誰もが認識するのは、彼のように偉大な監督がクラブを去る時のみであるーーデビッド・ベッカム 彼は私にとって最高の人であるーージョン・テリー 信じられないほど素晴らしい人間性を持つ人だーーロベルト・マルティネス 私は彼がマンチェスター・ユナイテッドに来てくれることを期待していたが、それはかなわなかった。おそらく別の機会にそうなることを望むーーアレックス・ファーガソン （共著者） クリス・ブラディ　Chris Brady 英国サルフォード大学経営学教授兼スポーツビジネスセンターディレクター。著作に『The 90-Minute Manager』など。 マイク・フォード　Mike Forde チェルシーFCにてエグゼクティブボードメンバーを務めた。現在は米国プロスポーツのNFL、NBA、MLBの複数チームとコンサルタント契約を交わして活動している。 はじめに 序論 Part1 リーダーシップ・アークーー経験 Part2 本業ーー文化、階級、人材、仕事場、責任、プロダクト、データ Part3 始動するための学習ーー成長、価値 結論 静かなるリーダーシップ：結果 謝辞 選手の語るカルローークリスティアーノ・ロナウド 選手の語るカルローーズラタン・イブラヒモビッチ 上司の語るカルローーアドリアーノ・ガリアーニ 選手の語るカルローーデビッド・ベッカム 選手の語るカルローージョン・テリー 補佐の語るカルローーポール・クレメント 対戦相手の語るカルローーサー・アレックス・ファーガソン 対戦相手の語るカルローーロベルト・マルティネス 選手の語るカルローーパオロ・マルディーニ 選手の語るアルローーアレッサンドロ・ネスタ