|
出版社:岩波書店
出版日:2019年11月16日頃
ISBN10:4003358317
ISBN13:9784003358313
販売価格:1,320円
「彼は実は絵を描いたのではなかった.見ることそのものを描いたのだ」.批判の渦中にあった画家クリムトを擁護し続けた評論家ヘルマン・バール(一八六三ー一九三四).文学や演劇,美術や音楽など多方面にわたる評論を発表し,世紀末ウィーン文化の結節点に位置したこの人物の代表的な文章を精選.本邦初の評論集.
1 「若きウィーン派」へーー 一八八〇年代末〜一八九〇年代
批評を批評して
現代性(モデルネ)
自然主義の克服
ロリス
若きオーストリア派
シュニッツラーの『恋愛三昧』
2 「分離派」--一九〇〇年前後
名匠オルブリヒ
ヴェル・サクルム(聖なる春)
分離派﹁第四回展覧会」(抄)
日本展
クリンガーのベートーヴェン
『アンチ・クリムト』序文
3 音楽と建築ーー一九一〇年前後
オットー・ヴァーグナー
フーゴー・ヴォルフの思い出
バイロイトの話題
マーラー
リヒャルト・シュトラウス
4 総点検ーー一九一〇年代前半
救いようのない自我
宗 教
自己総点検(抄)
5 ウィーンを離れてーー一九一〇年代後半〜一九二〇年代
クリムト
フリッツ・マウトナーの新刊書刊行を機に
エーゴン・フリーデルの『イエス問題』への序文
ヘルツルの業
『グスタフ・クリムト手書き素描五十点』序文
訳 注
解 題
解 説
図版出典
人名索引
|