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出版社:岩波書店
出版日:2021年11月15日頃
ISBN10:4000614940
ISBN13:9784000614948
販売価格:4,950円
日本とアメリカ。一見対照的な二つの国は総力戦下、多人種を統合した「帝国」へと変貌するなかで、マイノリティ動員とレイシズムの形態において奇妙な「共振」を見せてゆく。朝鮮人と日系人をめぐる政策が、排除と包摂の間で揺れ動きながら変容しゆく過程、マイノリティの経験と表象をつぶさに描き出し、トランスナショナル・ヒストリーへと結実させた決定的名著が待望の邦訳。
日本語版によせて
まえがき
序章 多民族帝国と否認のポリティクス
第1部 粗野なレイシズムから上品なレイシズムへ
第1章 殺す権利、生かす権利ーー日本人としての朝鮮人
第2章 「きわめて有用で、きわめて危険」--生死と人種のグローバル政治
第2部 アメリカ人としての日本人
第3章 選択への服従、(不)自由の迷路
第4章せめぎあう収容所ーー反抗と論理リーズニングの諸形態
第5章 貫戦期におけるアメリカン・ヒーローの創出ーー映画『ゴー・フォー・ブローク』
第3部 日本人としての朝鮮人
第6章 〈国民〉の動員
第7章 国民、血、自己決定
第8章 ジェンダー・性・家族の政治
エピローグ 四人の志願兵
解説 パックス・アメリカーナと「下請けの帝国」……………酒井直樹
訳者あとがき
注
人名索引/事項索引
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