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出版社:岩波書店
出版日:2021年05月13日頃
ISBN10:4000614681
ISBN13:9784000614689
販売価格:5,390円
一三─一六世紀、マムルーク朝下のカイロやダマスクスでは、支配層から一般民衆に至る人々が結びあうさまざまな関係性のなかで、社会が営まれた。ヨーロッパ/アジアという二分法を超えてイスラームの都市社会を描いた社会史・都市史の名著。中国社会とイスラーム社会を比較した補論「ヒエラルヒーとネットワーク」を併載。
日本語版序文
まえがき
凡 例
序 章
第一章 マムルーク朝における都市の変遷
シリアの平定ーー一二六〇-一三一七年
繁栄と安全ーー一四世紀
争乱の時代ーー一三八八ー一四二二年
一五世紀の復興ーー一四二二ー一四七〇年
マムルーク朝の衰退ーー一四七〇-一五一七年
第二章 都市の生活におけるマムルーク体制
国家と権力の民営化
マムルークの「イエ」の経済力
不動産、労働、物資のコントロール
都市共同体の機能とアミール
結び
第三章 都市社会
住民の階層
街区の組織
経済生活の組織
社会の周縁における同胞組織
ウラマーと都市社会の形成
結び
第四章 政治システムーーマムルーク朝国家と都市の名士層
商人
ウラマー
結び
第五章 政治システムーー暴力と無力のはざまの一般民衆
経済的な不満と一般民衆の抗議
ダマスクスのズールの役割
民衆の軍事行動に対するマムルークのコントロール
ルンペンプロレタリアート層の暴力のコントロール
結び
第六章 結論ーー中世ムスリム都市における社会と政治体制
補 論 ヒエラルヒーとネットワークーー中国社会とイスラーム社会の比較
訳者解説 都市から社会へ、歴史から現在へ(三浦 徹)
参考文献案内
訳者あとがき(太田啓子)
索 引
地図1 マムルーク朝の領域
地図2 カイロ
地図3 ダマスクス
地図4 アレッポ
地図5 ダマスクス市内と、その街区(ハーラ)
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